ハイタイムコーポレーション(東京都町田市)
2018/08/25 10:17:09
東京都町田市にある『ハイタイムコーポレーション』といえば、フォルクスワーゲン・ゴルフ(主に第1〜第2世代)に強いショップとして有名だ。古くからのクルマ好きには、そのような印象が特に強いと思う。初代および2代目ゴルフの現存数が少なくなった今でこそヨーロッパ車をはじめとする魅力的なクルマ全般を取り扱うようになっているが、以前は『ハイタイム=ゴルフのスペシャリスト』という確固たるイメージが存在していた。 「川崎に店舗があった頃は輸入車を中心としながら、さまざまなクルマを取り扱っていました。1998年に本社を町田に移してからゴルフがメインになりましたが、ちょうどその頃ってゴルフUが10年落ちぐらいのタイミングで、ユーズドカーがたくさん流通していたんですよ。ゴルフTから受け継がれるクルマとしてのバランスのよさや、ボディの軽さがアドバンテージポイントとなっていたゴルフUは、整備性もよくて、とてもいい中古車でした。当時は安かったので、30代ぐらいのお客さまが若い頃に好きだったクルマとして買ってくださいました。ゴルフUだけでなく、ジェッタなども精力的に販売していましたね。ですが、次第にコンディションが良い車両が少なくなってきたので、現在は、場合によっては皆さんにデリバリーしたくても、できないケースがあります」とはハイタイムコーポレーション代表・吉田厚志さんの言葉だ。
本文の冒頭にも記したが、今はクルマのブランドを問うことなく、少しマニアックなクルマを取り扱っており、新車・中古車の販売、買い取り、日々のメンテナンス、修理、鈑金、ドレスアップ、オリジナル商品およびパーツの販売、モータースポーツ事業(Hondaの軽自動車N-ONEによるワンメイクレースや86/BRZ Raceなどにハイタイムレーシングとして参戦/これまでにVWのポカールレース、ポルシェ カレラカップ、スーパー耐久などにもチャレンジ)、事故・故障時の24時間レッカーサービス、損害保険代理業務という多彩な事業内容にてユーザーをサポートしている。
「ゴルフTやゴルフUを販売していた頃も、程度のよさにこだわって、低走行、記録簿付きの良質車を売り、デリバリー後の整備も担当することに努めていました。その結果、お客さまが愛車を手放す際にそれらのクルマたちがハイタイムに戻ってきて、次のオーナーさんのもとに届けることができました。先日も2004年に販売した、走行距離が4万kmだった1991年式のゴルフU GLiが18万7000kmまで走行距離を伸ばして戻ってきました。14年前にこのクルマを買ってくれたのは一般的な主婦だったので、今ではステキなお婆さまになっています。タイミングによってはそのようなケースがあり、往年のゴルフが年に2〜3台ぐらい売り物になるケースがありますが、フォルクスワーゲンだけにこだわるのではなく、ちょっといいところがある、気になるクルマたちを仕入れるようにしています」と、ゴルフU GLiのカギ(丁寧に扱われてきたのでキレイで、手作り風の愛らしいキーホルダー付き)を手に取りながら話してくれた吉田さんは心なしか嬉しそうだった。
さすがにモールや限定車用ステッカーなどの外装パーツは欠品が目立つようになってきているものの、ゴルフU用の機関系パーツは揃えることができるらしく、ステキなお婆さまがハイタイムコーポレーションに戻してくれたこのゴルフUGLiも次なるオーナーのもとに嫁いでいく可能性が高いとのことだった。 ハイタイムコーポレーションのファクトリーはJAF指定工場でもあるので、各種リセット作業はお手の物だといっていい。ヤングタイマーをはじめとする輸入車を買ったことがないというビギナーやファミリー層も、安心して購入することができるだろう。日々のメンテナンスや修理についても一任することができるので、そろそろ愛車をシャキッとさせたいと思っているカーマニアも一度連絡してみるといいだろう。
VWゴルフにこだわり20年以上。なぜ?と聞けば「好きだからですよ」と笑う。
有限会社ハイタイムコーポレーション 代表取締役 吉田厚志氏
high time corporation 東京都町田市南町田5-4-10 TEL.042-795-7861
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